【戦時中の食事レシピ再現】お手軽?桃の節句の雛祭り料理4品【昭和14年3月】Japanese recipes in wartime /ASMR

きょうは昭和14年3月に掲載されたひな祭りの料理特集から四品を作る。 ちょうどこの頃、大学での軍事教練が必修科目になる。 教練では戦争の歴史を学び、実弾での射撃や銃剣突撃などの訓練をする。 当時まだ学生は徴兵を猶予されていたが、これによって卒業後は即兵士として 戦えるようになるということだ。 そんな最中に、こういう料理が食べられていた。 詳しい材料は概要欄をご覧いただきたい。ではこしらえよう。 まずは菱蒲鉾から。菱餅をかまぼこで再現する。 卵は白身だけ使う。
しかし、黄身だけ残っても日持ちしないし正直困る。 魚のすり身は商店街の練り物屋で買ってきた。
自宅で蒲鉾を作るなんて初めてのことだ。 滑らかになったところで三つに分けて、ピンクと緑に色付けする。 緑、白、ピンクの順に重ねていく。厚さは1センチほどが目安だ。 今回参考にしたレシピには10種類の ひな祭りの料理が掲載されていた。 その中から 四品を選んだが、この菱蒲鉾は絶対外したくない一品だった。 というのも どうやら自分は緑・白・ピンクの取り合わせに異常に魅力を感じるらしい。 団子の中でも三色の花見団子が一番好きだ。 三つの色にはそれぞれ意味がある。
緑は健康、白は子孫繁栄、ピンクは魔除けをあらわしている。 明治時代までは緑と白の2色だったそうだ。 蒸す時間は 三十分。その間に菜の花ご飯に取り掛かる。 茹でるときは 固い茎の部分から。
火を通しすぎないように、軽くさっと茹でる。 レシピによると 菜の花は 葉っぱだけ使うそうだ。太い茎はカラシ和えにでもするのが良いだろう。 卵は何個使うか、レシピに書かれていない。なんとなく2つあれば充分そうだ。 突然どうした?と思うかもしれないが、これもレシピ通りである。 5-6本の箸を使って絶えずかき混ぜて、卵をそぼろ状にする。 これで具材は完成。後でご飯と混ぜ混ぜする。 そうこうしている間にかまぼこが蒸し上がった。 個人的には会心の出来である。異論は認めない。 三品目はハマグリの潮汁だ。 口が開いたらすぐに取り出す。 貝から出た砂をしっかりと取り除き、塩で味を整える 取り出したハマグリは、食べやすいよう貝柱を切る。こんな細かい気配りも レシピにしっかり書かれている。 あとは食べる前に温め直せば出来上がりだ。 最後はさわらの白妙焼きだ。
さわらは軽く塩を振ったあと、漬け汁に一晩漬けておいた。 漬け汁は白酒180cc、砂糖小さじ2杯、 塩少々だ。 白酒は初めて買ったけど、これは江戸時代の製法そのままの白酒らしい。 アルコール度数は7%。意外に高い。 漬け汁をかけながら照りよく焼く。 ここまで四品、すべてそれなりに手間のかかる料理だった。しかし当時の誌面にはこんなことが書かれている。 ほんの僅かの手数で作れる物ばかりですから、これを基にして想い出に残る日をぜひ祝ってあげてくださいませ。 これくらいの手間を手間と思ってはいけないと言われているようだ。 お雛節句の料理の完成だ。 菜の花の緑と卵の黄色が食卓をパッと明るくする。 味は素朴だが、優しい味に仕上がっていてうまい。 期待していた菱蒲鉾は? 自家製の蒲鉾はこんなにうまいのかと驚く。 白妙焼きは上品な甘さに仕上がっている。 西京焼きに似ているが、西京焼きよりクセがなくて食べやすい。 ハマグリは火を通しすぎていないのでプリプリ食感だ。 レシピには一人当たり2個と書かれているが、今となっては高級品。 ハマグリのおかげで今回の材料費はぐんと跳ね上がった。 四品の中で個人的に一番だったのはやはり菱蒲鉾だ。 ブリンとした歯応えと、魚の濃厚な味がたまらない。 改めて、手作りの良さと大変さを感じた。 ごちそうさま。

Japanese food and cooking recipes in wartime.From the Sino-Japanese War to the Pacific War Ⅱ.
昭和・日中戦争開戦~太平洋戦争終結までの婦人雑誌のレシピを再現し、戦時中の家庭料理をたどる。気になるレシピがあったら、晩ごはんの献立にどうぞ(材料は↓↓↓参照)

戦争真っ只中の日本で、雨が降ろうが爆弾が降降ろうがごく少数の雑誌の発行は続けられていた。そして婦人雑誌は当時の苦しい食糧事情の中でいかに工夫して料理を作るかということにアイデアを絞り出し、レシピを掲載していた。戦時中はいったいどんな料理を食べていたのか?
動画の最後には率直な味の感想や、現代で作るとしたらこうしたら良いんじゃないかというアイデアもお伝えする。

【菜の花御飯 材料】
菜の花などの青菜


砂糖
ご飯(酒少々と塩少々を加えて炊いたもの)
【菱蒲鉾 材料】
魚のすり身 250g
卵の白身 3分の2
塩少々
食紅
青のり
【ハマグリの潮汁】
ハマグリ 一人当たり2個

塩少々
木の芽
【白妙焼き】
サワラやマナガツオ(軽く塩を振る)
白酒 180cc
砂糖 小さじ2
塩少々

【参考にするレシピ】
1937年(昭和12年)7月に開戦した日中戦争から、1945年(昭和20年)8月の太平洋戦争終結までに発行された「主婦之友」「婦人倶楽部」「婦人之友」

※現在のレシピとは違い、文字だけで写真がなかったり、あってもイラストだったり、しっかりと再現できているかわかりませんが想像をめぐらせながら作っています。
料理は趣味ですが、包丁さばきや手際もそれほど良くありません。動画の回数を重ねるごとに上手くなったら良いなと思います。

#ひな祭り #戦時中の食事 #戦時の献立

2件のコメント

  1. こう言う見立て料理を作る技術は凄いですね。今なら魚屋で擂り身と時短出来ますが、昔はおろして擦ってと一からですから。明治生まれの祖母や姑の世代の技術に脱帽してしまいます。