ほとばしるポン酢愛 50種類以上並ぶ店も

新大阪駅近くのスーパー「ライフ セントラルスクエア西宮原店」を訪ねてみて、驚いた。商品棚にずらりと並んだポン酢は約30種。ユズに昆布、ゴマだれなど味もさまざまだが「どれも定番商品」という。担当の津毛龍弥さんは「冬は鍋料理に合わせる、シンプルな味が好まれます。夏は冷しゃぶやサラダにかけることも多く、タマネギ入りなどの商品が人気です」。
 全国でポン酢を販売するミツカンによると、昨年の世帯あたりのポン酢購入量は京阪神地区だけで関東地区の1・5倍。金額に換算すると1・7倍にものぼるという。
ポン酢の発祥は江戸時代の長崎・出島らしい。オランダ由来のかんきつ果汁と酢やしょうゆが合わさって生まれ、相性のいい水炊きとともに関西へ伝わってきたとされる。とくに、大阪ではフグ鍋が好まれていたこともあり定着したようだ。
 大阪市平野区に、半世紀近く夫婦だけで営むポン酢店がある。田中勝さんと貴子さんの2人の名前から1文字ずつとって、店の名前は「勝貴屋」。1966年創業で、70年からポン酢も手がけるようになった。2種類のしょうゆや「秘密のだし」、徳島県産のユズなどから作られるポン酢は削り節やシイタケ、昆布などのだしが効き、味に奥行きがある。ユズの香りも口に広がるが、酸っぱさはない。
 製造から瓶詰めまで2人だけの手作業。1~2週間に一度、多い時に1千本作っている。30年近く、増税分以外は値段を変えていない。最も小さい300ミリリットル入り瓶で、税込み650円。勝貴屋以外では梅田、千里、西宮の阪急百貨店でも買える。
https://www.asahi.com/video/articles/ASM6L7DCYM6LPLFA00Z.html

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